鍼灸ができることと、鍼灸師だからできること

2023年03月22日（水）

三重県は四日市市、
メンタルヘルスの悩みにも
対応されている
はりきゅう処ここちめいどさんに
行って参りました！

ここちめいどさんを認知したのは
去年の全日本鍼灸学会で院長である
まな先生がご自身の臨床報告を
されているのを拝見してからです。

発表では、
まな先生自身がメンタル疾患を患い、
鍼灸で改善を体感したことから
鍼灸師になられたというストーリーに
とても興味が湧きました。

目下コロナ禍だった
当時の学会の大きなテーマが
メンタルヘルスだったこともあり、
これからの時代は避けては通れぬ課題
だろうとふんわり思っていたことに
既にまな先生は臨床で
取り組まれていました。

さらに大学の先生方と連携を取り、
研究で
臨床内容をフィードバックする段階まで
進まれていることに衝撃を受けました。

そんな想いもあっての来訪。
LINEで予約したあとは
オンラインで事前にカルテを記入出来るので来院当日のスムーズさを促せます。

来院当日は
その日の体調や痛みの箇所、
心の疲労と身体の疲労
それぞれのチェックテストをします。
私はどうやら身体は元気だけど
心がお疲れの様子…

「久しぶりの学生さんの来訪で
緊張します」
とまな先生。

「治療中でも気になることは
なんでも聞いてくださいね！」
とお気遣い下さります。

カウンセリングでは
キューブラー・ロスの5段階モデル
を元に
治療により症状が寛解するときもあれば再熱することあるという筋道を
最初にしっかり提示してくれるのは
勉強になりました。

「悩んでいる症状を治療して
何が出来るようになりたいか」
という明確な治療目標を共有し、
一緒に伴走しようとしてくれるのだなぁ
とゴールが見える安心を感じます。

施術は痛覚過敏の患者さんも
構えず受けれるような
刺激量の強くない温灸や
刺さずに皮膚表面当てる散鍼などで
アプローチして下さいます。

鍼灸が初めての方にはこの
「絶対に
痛いことも熱いことも起こらないぞ」
という確約はきっとありがたいはず
です。

治療受けながら
まな先生の学生時代が聞けたのも
楽しかったですし、
会話の中で自分の鍼灸学校卒業後の
プランの不透明さが
大きなストレス要因であることも
判明しました。

言語化って大事ですね。

もう近い未来、
患者さんが問診票を書いたら
この経穴に鍼をするといいと
AIが教えてくれることも可能です。

鍼灸ができることは
「鍼とお灸」ですが、
「鍼灸師」でなければ
私の心と身体の負担の原因が
不透明な将来の不安であることを
自己理解出来なかったと思います。

三重にお越しの際は、
なにより『傾聴』を大切にしている
まな先生の治療を是非
受けに行って欲しいです。

院内には
ここちめいどさんのサブスク会員に
なればお持ち帰りできるお灸や
患者さんへの本の貸出をされていたりと
ぬくもりのある待合室なのも
魅力的でした！

#四日市市
#ここちめいど
#メンタルヘルス鍼灸